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「武田節」だよ

藤間紫希波

火曜日の久喜教室では、


生の唄による踊りの会に向けての、第一歩を踏み出しました。



詩吟教室で教えるのを辞められて、一年経つとおっしゃっていますが、


ご本人の心配をよそに、


出る出る・・腹から大きなはっきりしたいいお声が・・・


とても90近いご高齢の方とは思えません。



詩吟は、唄う事を「吟じる」といいますが、


謡曲の様に「謡う」にも共通する、


声の奥行、丹田からの深みを味わえます。



鍛錬の賜物です。




その元詩吟の先生が、日本舞踊に歩み寄って下さり、



民謡の「武田節」を歌ってくれるようです。



「練習しておくよ」とおっしゃってくれました。




それで、


私は、家でとりあえず音源を探しまして、



三橋美智也の武田節のカセットテープを探し出しました。


ありました。ありました。若い三橋美智也さんのお姿のテープ。


1961年キングレコードと記してある、1998年製のカセットテープです。



聞いてみて、


自分はどのくらい覚えているだろうか・と不安でしたが、


何回か聞いていると、


出てくる出てくる。


自分の奥の方から、芋ずる式に振りが出てきました。



我ながらビックリ。



鍛錬の賜物とまでは、まだまだ言えませんが、



舞踊家の端くれ、生徒さんにちゃんと指導して



踊れるようにしたいと思います。


本日より、少しずつ稽古を始めました。

日本舞踊紫派藤間流 藤間紫希波



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