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かつら合わせ

更新日:2021年12月2日

今日は、代々木上原での日本舞踊の授業を終えてから


人形町へ行って参りました。



鴨治床山さんへ。


かつらあわせです。



小さい頃は、カツラは苦手でした。


型を取るのに、時間がかかったし、


本番当日も、


カツラを付けた数分後には、


ジンジン痛み、


泣き出したことを思い出します。



最近は、そんなことは無くなりましたが、


やはり、緊張します。



アルミニウムの土台を、トントンたたいて、切って伸ばして、加工していきます。




本来は、銅製の土台の型でカツラを作ります。


それは主に、


歌舞伎の荒事や


古典舞踊の全般に用いられていますが、


最近は、アルミも多く使われ始めています。




アルミの何が一番良いかというと、


とにかく軽い。


そして、


生え際が網目のネットになっているので、


見た目が自然なんです。



テレビや映画の時代劇には、よく使われていましたが、


最近では、


日本舞踊でも多く利用されています。



私が子供の頃は、銅製だったので、痛かったわけだ・・




髪は、もちろん、人毛です。



洗って、解いて、


役に合わせて、結い直し、


繰り返し使います。


こちらは、だれのカツラでしょうね。




今日は、「頭にあわせた型をとる」だけですが、


ここから先の作業は、土台に髪を付けていき、散バラ状態にして、


床山(髪結師)さんが、役柄に合わせ、


結いあげ、装飾を施してしあげます。


髷の高さや、バランスは、長年培った経験と勘なのでしょう。





初代紫先生は、特に生え際(富士額)の


カーブの取り方、輪郭にはうるさかったのを思い出します。


数ミリの違いで、本当に変わるんです。


役柄の性根だったり、バランスだったり・・。



私のおでこの生え際カーブを決めながら、そんな懐かしい話もしました。




さてさて、私の型ができましたので、



どう出来上がってきますでしょうか。


楽しみです。






日本舞踊紫派藤間流 藤間紫希波

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