稽古に使える傘がない・・・
という事で、稽古場にある傘を
品定めしてます。
「ほんとだ・・ない・・・。」
以前はもっとあった様におもいます。
穴の開いていない、破れていない
比較的見栄えの良い傘が・・・
そして、大事な大事な番傘は・・・・・
あります。ちゃんとありました。
大きく立派な紫派の紋が付いた傘。
これは、例えば
長唄「女伊達」などで、
江戸の女侠客(きょうかく)が
ならず者の弱い男を相手に、
立ち廻りをみせますが、
勇ましく、そして華やかな演技・演出を
要所要所で見せる時に
立方の役者名や、
屋号が入った番傘を
ならず者がいっきに開きます。
すると
一目瞭然とばかりに
舞台がぱっと鮮やかになります。
以前は個人名で自腹で作ったようですが、
ここにあるのは
紫派の紋で作ってある=紫派の誰でも使える
有り難い傘です。
作って下さった方(名前は伏せておきます)、ありがとうございます。
私は、まだこの様な番傘を使う演目で
舞台に立ったことはありません。
江戸の女伊達らしい気っぷよさ、
きびきび歯切れのよい演技に
番傘は欠かせません。
憧れます。
*女伊達(侠客)ー弱い民衆の為に強い武士に盾ついて、
正義をまもり、悪い奴をやっつける若い女性
紫派藤間流日本舞踊 藤間紫希波
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