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藤間紫希波

こればっかりは・・

小道具とはいえ、さすがに重いです。



常磐津 積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)



という演目で


妖怪が使用する


大まさかり


です。


切れ味が鋭そうでしょう。




ざっと、あらすじをいいますと、




場所は都から東へ向かう道筋の逢坂山の関。


一面の雪の中で、


桜の木が満開に花を咲かせます。


先帝の崩御を悲しむあまり、


薄墨色になり、


別名小町桜と呼ばれている大樹です。



関守の関兵衛は、


実は謀反を起こし、天下を狙う大悪人の魔性、大伴黒主


彼は、大願成就の為に、桜を伐採しようとします。



小町桜の精は、


美しく妖艶な傾城の姿となり、


墨染(すみぞめ)と名乗って、


愛する人を殺された、恨みを晴らす為、彼に近づきます。



やがて二人は互いの正体を現し、激しく争います。


さてさて、どうなるか・・・




ってところです。



実際に、この大まさかりを使うのは、



歌舞伎俳優の市川猿弥さんです。



男性でないと、無理です。


小道具とはいえ、


とてもとても、



振り回せません。


お稽古場で、皆さんが帰った後、


そっと、触らせて頂きました。


日本舞踊紫派藤間流 藤間紫希波

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