水谷川優子さんのチェロ・リサイタルに行かせて頂いた。

(折り目が付いていて残念・・・)
リサイタルシリーズ14回目、と知って、
今更ながらびっくり。
もう14年も通っていたことになる。
昨年作成された、ヴィラ=ラボスのCDは購入できたけど、
本来ならば、完成度の高いその作品の勢いのまま、
私たちは、彼女達の演奏を聴けるはずだった。
でもその機会が失われ、月日は流れて・・・・
晴れて昨日、
昨今の配慮を怠らず、
万全の紀尾井ホールにて・・・
芯に秘めた音楽への熱い思いが、ふつふつと感じられ、
不自由な世界だからこそ、こころの平和・自由を強く求め信じていきたい。
そう気づかせてくれるコンサートだった。
伝えようとするのでない、自ずと伝わっていく・・・・。
真摯に、そして正直に音楽に向き合っている彼女の姿に、
私は深く感動した。
オール・シュトラウス・プログラム
第1部
トーク~近衛秀磨とR.シュトラウス 菅野冬樹、渡辺克己
第2部
明日!(水谷川編) Op.27-4
ロマンツェAV.75
楽劇「ばらの騎士」よりワルツ・シークエンス(水谷川・黒田編)
交響詩「ドン・キホーテ」よりフィナーレ(黒田編)
第3部
チェロ・ソナタ へ短調 Op.6
Ⅰアレグロ・コン・ブリオ
Ⅱアンダンテ・マ・ノン・トロッポ
Ⅲフィナーレ、アレグロ・ヴィーヴォ
アンコール

優子さんの祖父にあたる近衛秀磨のことや、
音楽と世界情勢の歴史の詳しいことは良く分からない。
でも、彼女の姿をみて、その音色を聴いていると
音の世界は深く、そして広い。
ただ、時代を吹き抜けていく・・、
感動や感銘、そして、その名声をも飲み込んで。
その大きな風の中に、彼女は凛と立っている・・・・。
抗うわけでもなく、流されることもなく・・・。
私と環境は少し異なるが、
私も自分に正直に、
受けて立とうと思ってた。
しっかり、地に足着けて・・・。

ありがとうね。優子ちゃん。
日本舞踊紫派藤間流 藤間紫希波
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