これからの季節にぴったりの
「長唄 岸の柳」を
根津の稽古場では、お稽古しています。
この曲は、柳橋(現在の台東区柳橋)の芸者の姿をサラリと描いた曲です。
墨田川沿いの本所・両国かいわいの
幕末から明治にかけての降盛を誇った
柳橋芸者ですが、
彼女達は、伎芸事に優れ、
一流たるプライドを持っていました。
その風情を唄っています。
と、いう事で、
長唄の三味線の曲としても有名ですが、
日本舞踊の所作を学ぶ上でも、
この曲は、とても勉強になる曲です。
筑波嶺の姿涼しき夏ごろも
若葉にかへし唄女が
緑の髪に風薫る
柳の眉のながし目に
その浅妻を もやひ船
で始まります。
稽古を重ねるうちに、
傘の扱いや所作が綺麗になってきます。
姿勢も良くなってきましたね。
日本舞踊紫派 藤間流藤間紫希波
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