top of page

舞台のイメージ




以前、舞台芸術家って、どんなことしているのか?




と聞かれたことがあります。




正直なところよく分かりませんが、




その舞台という空間が機能的にも、芸術的にも美しく、




見て下さる観客に、その作品の深さまでも届ける総合的な仕事だと思っています。




脚本家の方や演出家の方々が、内容にかかわる仕事とすれば、




それら生かす空間を作る仕事ということでしょうか。



(これは、個人的な感想ですが・・。)






これは、数年前の5月に国立大劇場で踊りました、清元「文売り」です。






舞台芸術家が仕上げてくれた舞台の平面図が、




稽古場に張り出されていた時がありました。


                  




舞踊会では、会主が舞台芸術家と相談し、演出・背景などが決まります。




古典舞踊は、前例にならい、その演目での大筋の様子は同じです。



ただ、流派の志向や舞台の形、大きさ、地方(じかた)の人数で



多少変わる位しょう。






それで、各自が自分の演目の平面図を見て、




背景、大道具(木や門など)の位置や大きさ、色合い等々を一応確認するのですが、




ここで細かい修正や追加等々がなされ、決定していきます。




私も、稽古場にこの図面が張り出された時、


「ここに垣根と梅の木がある!」と、


より具体的にイメージし、稽古したことを思い出します。






「文売り」は比較的わかりやすく、大道具も少ないので、舞台上はシンプルです。




でも肝心なのは、本番の舞台。





これが大きな藤の木のある「藤娘」や、釣鐘が釣ってある「道成寺」だったら、




踊る位置は決められ、外せないポーズもあるのです。




他の演目でも、踊りに直接関わる、池、橋、船、門、などもそうです。





また、間接的なもので、時代背景や場所、風景、主人公の人柄を表すものなどが、




舞台上に表現されていると、作品の方向性や性根が理解しやすく、




物語の奥行をより具体的にふくらまし、稽古に励むことができます。





舞台美術家や演出家って、本当に素晴らしい仕事です。




見に来て下さった観客の皆様に、




見て・聞いて・感じて・それらが総合的に相まって、




いい作品となってお届けできたらいいなぁーと思います。







一つの作品の中で、その時空の中で、深く生き生きと演じれるよう、



精進していこうと、改めて思いました。






日本舞踊紫派藤間流 藤間紫希波







閲覧数:23回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page