私が小学生の時の舞台「供奴(ともやっこ)」です。
後で聞きましたら、女の子が衣裳を着て踊るのは珍しいそうです。
当時の先生は、よく思い切って本衣裳をつけると決断してくれました。
ありがとうございます。
でも、当時の私は、こんな容姿になると全く考えてなくて、
鏡の中の仕上った自分の姿に驚き、悲しく、
ただ茫然と、立ち尽くしていた事を覚えております。
この踊りの特徴は、何といっても
派手・・・
威勢よく・・・
軽快な足拍子・・・
吉原通いのご主人のお供をしてきた奴が、
ご主人とはぐれてしまい、探し回りながら、
ご主人の自慢をしたり、
誇らしく思っている踊りです。
足拍子を踏むところが見どころで、
三味線と鼓にあわせ、弾みをつけて
音と呼吸を揃えて踊ります。
だから体力がいるのです。
足が丸出しなので、足の形も重要です。
しかし、何といっても女の子の足なので、
力強い筋肉がないですね。(お恥ずかしい限りです)
役者さんの供奴を是非見て欲しいです。
はじまりは「仕て来いなぁ~」と大きな声で叫び、花道から出てきます。
この言葉の意味は、今日は用事があるんだぁ~、という感じでしょうか。
その「仕て来いなぁ~」も随分練習しましたが、果たして、どうだったでしょうね。
当時のビデオは無く、残念ながら、今の私が見ることはかないません。
奴凧(やっこだこ)は、供奴の姿でよ。
先日の「七葉の会」では、藤間初紫乃さんが「供奴」をおどりました。
よく体が動いて、素晴らしかったです。
できる事なら、私も、もう一度踊ってみたい曲です。
日本舞踊紫派藤間流 藤間紫希波
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