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開けてはいけない

お盆明け、初の日本舞踊教室は


保育園内に隣接されている

「支援センター」

での授業です。


「桜禿(さくらかむろ)」

という曲を

お稽古しています。


これは、


見習の禿が

姉さんから預かった

大切な文を

届けに行く道すがら、

つい

毬をついて

遊んでしまう、


という、

可愛らしい女の子の曲です。


文箱は黒塗り箱で、


小さい手には、少々大きく重いですが、

大事そうに扱い、踊ります。


お稽古をしながら

本人も、箱の中を知りたいようですが、


絶対に開けて見てはいけないのです。


私は

結び目に

銀の鈴をつけています。


紫派藤間流日本舞踊 藤間紫希波





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