根津の稽古場では、
いま和傘をつかって
お稽古しています。
その和傘一つに、
蛇の目傘があります。
どうして、そう呼ぶかを
説明すると、
「なるほどねぇー」
とほとんどの人が思うはずです。
(稽古用だから、穴が開いてますけど・・)
傘を広げると、
白くて太い円が広がっていて
その模様が、
ヘビの目に見える事から
「蛇の目傘」
の名が付いたのです。
その言い伝えは
所説あります
神の使いの蛇の目をかたどって
魔除けの意味がある
とか
傘は末広がりにの形から、
降り注ぐ困難から身を守る
一つ屋根の下で
末ながく幸せに
との意味があり、
縁起物の道具の一つにもなっています。
でも、
私が一番好きな説は、
雲に乗った雷様が
勢いよく雷太鼓をならし
雨を降らすと
地上界の人間たちは
傘をさして足早に帰りだす。
その傘が蛇の目だと
雲の上から見ると
蛇の目だらけ・・・
沢山の蛇ににらまれて、
怖くなって雷様も退散する。
つまり、
雨が止む、
というお話。
日本人って、
洒落っ気があっていいですよね。
日本舞踊紫派藤間流 藤間紫希波
Opmerkingen