初世藤間紫先生の「西太后」は凄かった。
お芝居の中で、歌舞伎で言う見得をきったのです。
その瞬間、私はドキリとし、
今でも、その場面ははっきり脳裏に焼き付いています。
とにかく、凄かった。
かっこよかった。
歌舞伎の要素をさりげなく入れ、そして、決まる姿は美しい。
日本舞踊家がお芝居をすると、こんなに素晴らしい舞台になるのか!
新鮮な感動を初めて覚えた舞台だった。
藤間紫写真集より
お稽古場に、その「西太后」の人形があります。
勿論、モデルは紫先生。
稽古場に入ると、
先生のお写真にご挨拶するのですが、
そのガラスケースに入っている紫先生の「西太后」を眺めるのも
習慣になっています。
いま、藤間紫は三代目となりました。
女優としては藤間爽子の本名のままですが、
爽子さんのお芝居を見たとき、
大輪が開花する前の、大きなエネルギーを感じ、
感動して嬉しくなりました。
この度の、
三代目藤間紫襲名披露舞踊会では
会主として、立派に組織をまとめてくださいました。
もう気持ちは、
更なる高みに向かっていると思いますが、
私は、本当に楽しみです。
そして、
初世藤間紫先生の弟子であった私は
一生懸命付いていこうと思っています。
日本舞踊紫派藤間流 藤間紫希波
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