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端唄 夕暮れ

更新日:2022年3月19日

今日から、久喜教室では


「端唄 夕暮れ」の曲でのお稽古となりました。


「端唄 夕暮れ」で検索しますと、


広重の「よし原日本堤」の絵が出てまいりました。


現在の隅田川とは、全く風景が違いますが、


隅田川に沿いに掘られた日本堤を往来する人々が描かれています。


ちょうど夕暮れ時のようで、絵の奥に広がる空模様は、ほんのり夕日色です。


この「夕暮れ」という曲は、



まさしくこの絵のような夕暮れ時に、

一人の芸者さんが、夕暮れの隅田川を眺めている、

その情景を描いた曲です。



墨田川を眺めている芸者となると、



あちらの岸(墨田区向島)の向島芸者か、


こちらの岸(台東区柳橋)の柳橋芸者でしょう。


どちらにしても、江戸の一流の芸者です。



歌詞はこの様になっています。



端唄 夕暮れ


夕暮に 眺め見渡す 隅田川

月に風情を 待乳山(まつちやま)

帆上げた船が 見ゆるぞえ 

アレ 鳥が鳴く 鳥の名も

都に名所があるわいな



日本舞踊では、手ぬぐいを使って踊ります。


三分にも満たない短い曲ですが、


普段は、江戸で名をはせる芸者が、


夕日の染まる隅田川を、たった一人で眺めている、


そんな様を、品よく砕けた感じに踊れたら、とってもいいでしょうね。


ちなみに、待乳山とは、浅草寺の支院のひとつで、


日本堤から見えるところにあったと思われます。



と、いう事で


お稽古が始まりました。



以前お稽古したことのある曲ですので、振りを覚えるのでなしに、


今回は、

姿勢よく身体を使う、

腿、膝の重心移動をゆっくり丁寧に・・

に留意してお稽古をします。



もう、じわーっと汗だくです。


過去ブログもどうぞ




こんな短い曲なのに、芸者になりきるのは大変です。


日本舞踊紫派藤間流 藤間紫希波

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